株式会社iGENE

COLUMN

2019.10.18

成長欲の高い人が陥る罠

iGENEの吉田拓也です。

今日は成長欲の高い人が陥る罠についてです。

 

 

私たちは成長欲の高い社員、いつもポジティブで前向きな社員は問題はなく、

ネガティブな社員を問題として捉える傾向にあります。

 

 

しかし、問題がある社員と同じかそれ以上に、成長欲が高い社員ほど注意しなければいけません

 

 

なぜなら、問題が起こらないように、周りに迷惑が掛からないように、自分の中にため込んでいる可能性があるからです。

そして、成長欲が高いがゆえに、自分に厳しく、自分はできていないという思い込みを持っていることが多いからです。

 

 

私が今までグループ社員、述べ10000人以上の人材育成をしてきた実感としても、

8割から9割は自分に対して、本当の意味の自信を持てていません。

特にキャリアの階段を登っている人、頑張っている人に見られます。

 

しかも、その傾向は日本人に顕著なようです。

 

 

平静25年に内閣府が発表した13歳~29歳までの男女1000名を対象とした

「子ども、若者白書」の中では以下のような調査結果が出ています。

 

あなたは自分自身に満足していますか?

日本 45.8%

韓国 71.5%

米国 86.0%

英国 83.1%

独国 80.9%

仏国 82.7%

 

 

何かがおかしくないですか?

日本は平和で安全で便利で、海外の人が憧れるような美しい国です。

そして、世界で3番目の経済大国です。

 

しかし、その日本の子ども、若者の半分以上は満足できていません。

 

私たちは何のために成長してきたのでしょうか?

どんな教育を子供たちにしてしまっているのでしょうか?

 

 

確かに、満足できないからこそ、成長できるという良い面もあります。

しかし、どれだけ成長しても、達成しても満足感を得られない。

達成感や満足感を得たとしても一瞬で、また無いものを探して埋めようとする。

 

そして、成長欲の高い人ほど、迷惑をかけないように満足をしているフリをし続けます。

心の奥では満足せず、自己否定をしながらです。

 

 

こういう日本の状況を私は変えたいのです。

 

 

国も企業も、子供や社員に自信を持たせる教育は非常に大切です。

なぜなら、自分に対する満足度と未来への希望は比例するからです。

 

 

まずはいまの自分に満足すること、自分に感謝することからトレーニングしましょう。

そのためにも、自分に満足している事、感謝している事を紙に書き出してみることをお勧めします。

 

 

そして、成長欲の高い子供や社員ほど、大丈夫と思わずに、目をかけて、サポートしていきたいものです。

心の奥で、自分は駄目だと思い込んでいることが多いのですから。

 

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